「.....むかつく、その反応」
ぷぷぷといつまでも笑っていたら、今度こそ先輩が怒った。調子に乗りすぎたごめんなさい。
「えへへ、だって嬉しくて」
「.......」
そう言うと、先輩は一瞬顔を赤らめる。
それからムスッとした顔になって、ガタッと席を立った。
「....早く、行こう。行きたかったとこ、行くんでしょ」
「はーい」
一度緩んでしまった頬は、なかなか戻らない。
先輩は不機嫌な顔をしたまんまだったけど、歩き始める前にちゃんと手は差し出してくれて、私はやっぱり笑いながらその手をとった。
*
「わーっ、ビター君がいっぱいいる!」
お昼の休憩のあと、目的のビター君ショップへ行くことになっていた。
入り口の扉を開けると、まず目の前にでっかいビター君のぬいぐるみが飾られていた。
おおお。このビター君、リーゼントがとてもナイスに決まってるぞ。
特別感のある赤いギターもさすがだね!



