キミじゃなきゃダメなんだ



「せ、せせせせ先輩」

「...いいよ、こっちこそごめん....普通に気持ち悪いよね....?」

「そ、そんなこと!!」


ちょっとこう、自分の知らない間に好きな飲み物を把握されていただけだ。

なにも!決して!気持ち悪くなんかないですよ!


「いいよ正直に言って....驚いたでしょ...?」

「や、驚いただけです!それだけです!」

「でも今のは、我ながら引かれてもおかしくないと思うよ....ほんとごめん....」


ああーやっぱりスルーすべきだったああああ。

こんなに落ち込まれると思わなかったよー!


『普通』がわからないから、なんとも言えないけど!

先輩は私のことを好きだから、私の好きな飲み物を知ってるってだけだ。

そうだ、それだけだ。誕生日知られてるとか、そういう嬉しいレベルのことじゃないか!