キミじゃなきゃダメなんだ



ああでも、今の状況はそう見えてもおかしくなかった...のかな!?

彼がいない間に、テーブルでうなだれてたわけだし。

とにかく不安にさせてしまったみたいだ!


「そ、そんなわけないじゃないですか!」

「ほんとに....?」

「ほんとですほんと!あ、ジュースありがとうございます!下さい!」


半ば強引に話を進めて、先輩から飲み物を受けとる。

オレンジジュースだと思ってストローに口つけると、全く別の味がした。

!?

メロンソーダだこれ!?


え、私、オレンジジュースって言ったよね?もしかしてメロンソーダって言ってた?


仰天を目で伝えると、先輩は「ああ」と思い出したように答えた。


「店に行ったら、オレンジジュースがちょうど無いって言われてさ」

「あ、そうだったんですか....」


.....ん?

え、でも、私、『オレンジが無かったらメロンソーダ』とか言ってないよね?

心を読まれた....!?


再び戸惑いを目で伝えると、先輩は申し訳なさそうな顔をした。