キミじゃなきゃダメなんだ



そして、そろそろ足が疲れてきた頃。

飲み物を買うついでに、近くの休憩スペースに立ち寄った。


まだ昼食時で人が多かったけど、運良くテーブル席が空いていた。ラッキーだ。



「じゃあ飲み物買ってくるから、待ってて。何がいい?」



先輩は座らずに、そのまま私に声をかけた。

うおう、そうか。どっちかが座っとかないと、席とられちゃうよね。


「すみません、ありがとうございます」

「いいよ。あ、財布は出さなくていいから。このくらい奢らせて」

「えっ、でも」

「飲み物代くらい良いでしょ。で、何がいいの」


話を進められてしまった。仕方ない、ここはありがたく奢られよう。


もう一度「ありがとうございます」と言って、飲み物を考えた。