キミじゃなきゃダメなんだ



「僕以上に怖がってたよね?」

「あ、あれは、その、久しぶりでびっくりしたっていうか!予想外の高さだったというか!」

「ものすごい顔してたよ」

「見ないで下さいよそんなのー!忘れて!!」


なんで目を閉じなかったの!?景色は見ようとしないくせになんで私の不細工な顔は見るの!?


ますますこの人の愛の深さが理解できなくなってきて、唇を尖らせた。


「うう....先輩、なんでそんなに私のこと好きなんですか。前よりさらにわからなくなってきました」

「君も躊躇なく僕にそういうこと尋ねてくるようになった辺り、レベルアップしてるよ」

「いいから答えてください」

「えー...なんでって言われてもね。僕にももうわからない」

「ええ!?」


わからないの!?わからないのにこんな変な女が好きなの!?



「せ、先輩、病院に行くべきです」

「行く必要ないから。...ひとつだけわかるのは、僕はもう君と出会う前の日常に興味がないってことだよ」

「........」



私と、出会う前の日常?

って、どんなものだったのか、私にはわからないんだけど。