キミじゃなきゃダメなんだ



「せーんぱい。何目閉じてるんですかぁ」

「景色を見たくないから」

「景色見ないでジェットコースター乗ってどうするんですか!」


意味ないじゃんそれ!


なんかあまりにも先輩がジェットコースターを拒否しすぎてて、無理矢理引っ張ってきたのが可哀想になってきた。


酔いそうって言ってたけど、大丈夫なのかな。

嫌いって言ってたし、過去に酔った経験があるのかも。


「....ごめんなさい。先輩と楽しめたらなぁって思ってたんですけど」

「........」


ぼそりと呟くと、先輩がうっすらと目を開けた。

不満そうな目をして、こっちを見てくる。


「....そういう言い方は、ズルいと思うよ」

「本音ですもん」

「ハイハイ....ほんとズルいよね、百合。君が言えば僕が動くこと、自覚してるでしょ?」


....う。

そ、そんな悪女みたいに言わないで下さいよ。

だって私、無自覚とか鈍感とか、そういうのじゃないもん。