キミじゃなきゃダメなんだ



「先輩、絶叫系が苦手なのに、なんで遊園地に誘ってくれたんですか?」

「君がまさかこんなに乗りたがると思ってなかったんだよ」

「あはは。私としては、先輩の苦手なものが知れて嬉しいですけどね」


苦手なものなんてありませーんな顔してるもんな、先輩。


勉強できて運動できて、顔も良くて性格もいい。


スペック高すぎていつもびっくりするけど、実はビビりだったなんて意外だ。


面白くてニコニコしていると、先輩は複雑そうな顔で私を見る。

目が合ってエヘヘと笑いかけると、ムッとした顔で目をそらされた。あはは。



「次の方、どうぞー」


スタッフのお姉さんの声で、ジェットコースターに乗り込む。

うひゃー、楽しみ楽しみ。


ちらりと隣の先輩を見ると、もはや今から目を閉じていた。面白すぎるだろこの人。