キミじゃなきゃダメなんだ



「....君に褒められるのは嬉しいけどさぁ....」

「はい!」

「......なんでそんなに嬉しそうなんだよ...」

「先輩に怒られたくて....」

「出たよ百合の意味わかんないとこ...」


呆れられてしまった。失敗だ。


「先輩はどうやったら怒ってくれるんですか?」

「そもそも怒ってないから無理だよ」

「嘘ですよ。ムカつくってさっき言ってましたよね?」

「僕が百合を褒める前に僕のこと褒め倒してくるのがムカつく」

「!?」


ええええ。どういうこと。

え?先輩は私を褒めようとしてくれていたの?え?どこを!?


突然の言葉に顔の温度が一気に上がってくる。その上ニヤけそうになって自分にびっくりした。ニヤけるな表情筋!


なんなんだこのひと。なんでこんなに私中心なんだ。

毎回思ってるけど、もっと先輩は自分を大事にすべきだと思う。怒るポイントわかんないよ!


先輩のこういう発言、はじめの頃は驚きと恥ずかしさしかなかったのに。

ちょっと慣れてしまった今では、嬉しさが加わってしまっている。やばいニヤケるなニヤケるな。調子乗んなマル!