キミじゃなきゃダメなんだ



...先輩。

がんばって、がんばって....!


先輩のクラスの第九走者が奮闘している。

一位の二位の差を、少しずつ埋めていく。



「一位、アンカーだー!」


誰かが叫んだ。

体格のいい二年生の男子が、バトンを受け取って走り始めた。

あのひとか、陸上部の先輩!ゴツい!


だけどすぐに、汐見先輩にバトンが渡って。


....彼が、走り始めた。


「キャーッ!」

「汐見センパーーイ!!」

「がんばってーー!!」


白団の女子たちの歓声が、一際大きくなる。

汐見先輩は少しずつ陸上部の先輩との差を縮めていくけど、なかなか追い付けない。

ぎゅう、と拳を握りしめた。