キミじゃなきゃダメなんだ



「がーんばれー!!」


声を張り上げて応援する。

汐見先輩の組も第六走者にバトンが渡った。ついに男子のターンだ!


一位と二位の差は、一定の距離を保ってる。

ああ抜けそう、でも抜けない!くーやーしーいー!!


「一位じゃー!!一位をとれー!!絶対白が勝つんじゃー!!」


白団の団長の三年生が、ウラー!と声を出す。迫力がヤバイ。


あ、先輩のクラス、第八走者がバトンを受け取った。


...うわあーっ、汐見先輩が!汐見先輩がコース上に立ったよー!


「チョコちゃんチョコちゃんんん!もうすぐ先輩だよおお!」

「わかったから!わかったから落ち着け!」


無ー理ー!頭の中はすっかりパニックだよー!


一位の第九走者にバトンが渡った。

グラウンドはさらに盛り上がる。


汐見先輩は、ただまっすぐにゴールの方を見つめていた。