キミじゃなきゃダメなんだ



「汐見先輩に、なにか言われた?」


横を見ると、チョコちゃんが私を見ていた。


「うーん...ちょっとね」

「ふーん」

「....私、先輩に頑張れってたくさん言っちゃったし...プレッシャーになってないかな」

「そりゃーなってるでしょ」

「えっ」


驚いてチョコちゃんを見ると、彼女は当たり前でしょ、という顔をしていた。



「好きな子から頑張れって言われたら、意地でも勝利をとりたいと思うのが男でしょ。単純だから」



お、おお....

チョコちゃんが言うと様になる。さすがだ。


「そ、そっか...」


どうしよう、頑張れイコール勝利として言ったつもりはないんだけど。

先輩がアンカーを全力で走ってたら、私はそれだけで充分なんだけどな。


「もーっ、マルはぁ、今さらそんなこと気にしてもしょうがないでしょぉ?」


すると、里菜が私を見て頬を膨らませた。