キミじゃなきゃダメなんだ



「あっ、マルだ」

「おおっ、もしかして!?」


隣にいた他のクラスの女子が、私を見てニヤニヤと笑う。えっなに。


「マル、あの噂のイケメンを応援するんでしょ?」

「えっ」

「隠さなくていいよ~!付き合ってんでしょ?いいなぁー、あんなかっこいい先輩が彼氏とか!」


ねーっと、私に気づいた女子たちが顔を見合わせる。


い、一年の間でも話題になってるんだ....

みんな付き合ってるって思ってるみたいだけど。


「えーと、汐見先輩を応援するのはホントだけど...付き合ってる訳じゃないよ」

「あ、じゃあマルの片想い!? 」

「....あー、いや、んんと、と、友達」

「友達!?」


頼む、あまり突っ込まないでくれ。

私はあまり嘘がうまくないんだ。


そうこうしているうちに、最後のリレーに出る選手たちが所定の位置に着いた。