キミじゃなきゃダメなんだ



「あ、すごい!一位だよ!」

「きゃー!すごいすごい頑張れ~!」


私達のクラスが今のところ一位だ!

すごい、すごいけどプレッシャーやばい。


「うああ~、緊張するよ~マルー!」

「大丈夫!いってこいみっちゃーん!」


第三走者のみっちゃんが位置につく。

やがて、第二走者の女子が息を切らして、みっちゃんにバトンを渡した。


「みっちゃんいけー!」


ワーワーと、あちこちから応援と歓声が聞こえる。

役目を終えた第二走者の香緒里ちゃんが、疲れた様子で待機列に入った。


「お疲れ香緒里ちゃん!すごかったよー!」

「ま、マル~....一位守れてよかったぁぁ...マルも頑張ってね!」

「ん!」


元気よく返事をして、私も位置に着いた。


今、みっちゃんから第四走者の理子ちゃんにバトンが渡っているところだ。

みっちゃんも一位を守り抜いたんだ。

ひいいい、緊張する。

大丈夫かな、バトンミスしないようにしなきゃ。