あとはリレーだけという状況で、まさかの逆転。
といっても、リレー次第で充分巻き返せる点差だ。
だけどリレー出場選手としては...とてつもなくプレッシャーを感じる状況なわけで。
「.....僕、帰りたい....」
うっかり『リレー次第では勝てますよ!』とか言ってしまったせいで、先輩の顔面が蒼白になった。ああああ。
「い、いや!でも!先輩が出るリレーは最後ですし!それまでのリレーで逆転できればいいんですよ!私頑張りますから!ね!」
「....君は知らないかもしれないけど、最後のリレーの一位って、得点が少し高いんだよ....」
「えっまじですか.....」
その点数が、二位とどのくらい差があるのかはわからないけど。
最後のリレーで紅団に一位をとられると、もしかしたらやばいのかもしれない。
「.........」
「.........」
あっやばいお腹痛くなってきた。
先輩と私、お互い無言になりながら、生徒席の後ろの方で話している松原先輩と里菜、チョコちゃんたちのもとへ歩いた。