依然として短い髪からは雫が落ちてきて。

びっしょびしょの半袖シャツが、どんどん私の体温を奪っていく。


容赦なく秋の風にさらされて、寒さに思わずしゃがみこんだ。


....ありえない.....


マジでありえない!!


どうしよう、これじゃグラウンドに戻れない。

今さらながら、里菜とチョコちゃんについてきてもらうべきだったと後悔した。


.....最悪だ.....。

女子の恨み怖すぎ....やることがえげつない.....。



「........う」


寒いのと腹立たしいのと、単純に悲しいのとで、なんかもう涙が出てくる。


ああもう、やだな。

なんでかな。なんでこう、上手く行かないのかな。