キミじゃなきゃダメなんだ



「ええっ?」

「いやー、こんなに怒ると思わなくてさぁ」


なぁヒサー、と松原先輩が呼ぶと、汐見先輩は松原先輩ではなく私の方を見た。


その顔はなんともいえず苦いもので。

先輩は、私の奥にいる松原先輩をキッと睨んだ。



「....リレー。知らない間にアンカーにされてた」



アンカー!?


「ええ、すごいじゃないですか!」

「すごいとかすごくないとかじゃなくて。アンカーとかサイッアク。僕の組、走るの最後のリレーだし」


わぁお。

クラス対抗リレーは、三回に分けられてする。

その三回目のリレーは、体育祭のいちばん最後の最後だから、最高に盛り上がるわけで。


....そのアンカーとなれば、大注目だ。