キミじゃなきゃダメなんだ



「....まぁ、仕事を押し付けられずに済んで、よかったよかった!うん!じゃあね本田さん」


ハハハ!と笑ってその場の沈黙を誤魔化すと、里菜とチョコちゃんが苦笑い。


実はさっきから、クラスのみんなの視線が痛い。

気の毒そうな視線、動揺した表情、珍しいものを見るような目。


うん、まぁ、慣れてるからいいんだけどさ。


電車とかでマナー違反してる人を注意したら、大体周りの人たちからこういう目で見られる。


あーあ。明日、クラスの女子から総スカンを受けたらどうしよう。

あの女子、結構発言力あったしな。なんつーか、逆らえないかんじ。


別にいいけど。



...里菜とチョコちゃんが、いてくれるから。



本田さんにもう一度「ありがとう」と言われてから、私達はさっさと退散した。







「あーっ、スッキリしたぁ!ああいう見ると、ムカつくよねぇ」



校門を出てから、んーっと里菜が伸びをする。