「......っ」
そして周りを見回して、クラスメイトたちが一斉に目をそらしたのを見ると、ますます眉をつりあげる。
「.....わかったわよ、やればいいんでしょ!?」
乱暴に私の手から紙束を奪い取って、彼女は逃げるように教室を出ていく。
他の女子たちは、私を一度鋭く睨んだあと、後を追うように帰っていった。
.....おお、怖。
めっちゃ睨まれたんですけど。
まぁいいか、仕事はちゃんと持ってってくれたし。
安堵のため息をついて横を見ると、本田さんはあろうことか、ボロボロと涙をこぼしていた。
...え。
「....ええっ!?本田さん!?」
「....う、うう、...ひっく、ご、ごめ、私.....丸岡さん、あり、がとう」
「わ、私はやりたいようにやっただけだよ。....え、えと、あの、泣かないで」
泣いてる女子を見るとどうしていいかわからなくなる。私は中学生男子か。
知っての通り女子力底辺野郎なので、ハンカチという優秀なアイテムを私は所持していない。ダメだ。



