キミじゃなきゃダメなんだ



「....は?どういう意味」

「手伝ってもらう、ならまだしも、まるごと押し付けるのは、さすがにないと思うよ。家に帰って、少しでも自分でしなよ」


本田さんの机の上に散らかった紙をまとめて、信じられない、という顔をしている女子たちにズイ、と差し出す。


目を見開いた女子の顔が、私の言葉を聞いて歪められた。


「ほら」


なかなか受け取らない相手に向かって、再び紙束を差し出す。


彼女たちは私の顔を見て、不快感を丸出しにした。


「なんなのアンタ。あたしたちは、本田さんに頼んだんだけど?」

「今のは頼んだって言えないよ。本田さんもいいよって言ってない」

「うちらは今から用事があんの!」

「本田さんもでしょ。....てゆーか、早く受けとってよ。このくらいの仕事もできないで人に押し付けるって、結構カッコ悪いよ」



あ。やばい、思わず悪態を。


案の定、本田さんに仕事を押し付けた女子は顔を真っ赤にさせた。