キミじゃなきゃダメなんだ



よ、よかった....


安心してホッと息をつくと、先輩たちは悔しそうに舌打ちした。

キレイな人がそういうのするとまじで怖いから勘弁してください。


先輩たちは仕方なく、そのまま屋上を去ろうとする。

だけど、さっきの美人な先輩が振り返って言った。



「.....生意気なこといってんじゃないわよ、ブス」



最悪の捨て台詞だ!


先輩たちが屋上を出ていくのを、できる限り強気な顔で見送ったけど。


屋上の扉がパタンと閉まり、足音が聞こえなくなって、私は大きくため息をついた。


疲れた.....。


さすがに、三度目の来襲はキツい。

しかも一応先輩だし。


参ったな。

こういうの、これからも続いたらどうしよう。

正直面倒くさい。

いや、売られたケンカは買うくらいの気持ちはあるんだけどさ。


こういうのが頻繁に起こると...さすがの私も疲れてくる。