「ツキアッテマセン」
三度目にもなると、私の顔にも表情がなくなってくる。
何度も言ってますやん、私。
付き合ってませんって言ってますやん。
どうして前回来た先輩たちは、他の女子に広めてくれなかったのか。
「じゃあなんで汐見くんは、あなたみたいな子と一緒にいるの?」
先輩方の中でも、一際キレイな先輩が言った。
....ええ、わかってますよ、ハイ。
私と先輩が釣り合ってないとか、そんなの私がいちばんわかってますよ。
ああ、ダメだ。
この言葉も三度目になるっていうのに、やっぱり私の心は多少のダメージを負ってしまう。
だからまだ、なんだ。
まだ、先輩と付き合えない。



