*
つれてこられたのは、屋上だった。
うえええ、寒いんですけど!
十月ももう中頃を過ぎようとしているのに、先輩方は何を考えていらっしゃるのか。
私よりも丈の短いスカートをはいた先輩たちは、私よりも明らかに寒そうだ。
けど、そんな寒さもものともしない威圧感が、彼女たちにはあった。怖すぎ。
「あんた、汐見くんと付き合ってんの?」
ハイ来ましたーー。
今週三度目の質問だ。
毎回二年生の女子なのに、なんで毎回同じ質問をしてくるんだろう。
女子ってそのへんのネットワークが充実してるんじゃないの?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…