「…あいつの事は…俺にまかせろ。」


首を横に振る。

それは嫌。自分で中山葵衣に復讐じゃないけど、大切な人を失う辛さを思い知らせてやりたい。


「自分でしたい。大切な人を失う辛さってものを中山葵衣に思い知らせてやりたいの。」


目を真っ直ぐ見て訴える。
ため息を吐き出した蓮祐は私の頭に手を置いて


「…分かった。…が。…俺と一緒にな。」


そう言ってくれた。

ありがとうって言おうとした瞬間蓮祐の携帯が鳴った。

画面を見て


「…大我からだ。」


って言って、出て良いか?って聞いて来たから、頷いた。