知らないはずなのに、どこかで見た様な顔してる…。

どこだろう…

嫌な胸騒ぎが胸を駆け巡る。


「箕ノ口さん?」


そこで"ハッ"と気づいた。
私の名字が周りに知られてるのは分かってる。

けど、私はこの人に名前を言ってない。

頭に思い浮かんだのは、紗柚奈ちゃんが目を覚ました時の


『誰かに押された』


って言う言葉。

暫くして煌に写真を見せてもらった。

写真を持ってた理由は、その子が雷毅のレディースだったから。