[続]星に願う

大我side


ただ沙亜羅の喜ぶ顔が見たかった

だけど、そのせいで沙亜羅を怒らせてしまった。

だと思ったら泣いて、コロコロ変わる沙亜羅が好きだって改めて思った。


「ほら、泣くな。皆待ってる。」


「ヴン。」


鼻を啜りながら、車から出た沙亜羅。

俺もすぐに降りて、助手席の方へ行って沙亜羅の手を握った。


「行くぞ。」


微笑めば、微笑み返してくれる。

中に入ったら係の奴らに沙亜羅から離された。

手が離れた瞬間寂しさが心を埋め尽くす。