「沙亜羅さん何にします?」

「はい、えぇと…。」


―5分後―


「はい。お待たせ。」


頼んだのは、無難な鯖の味噌煮定食。

松伏さんは鮭定食を頼んだ。


「ゆっくり食べてって。」


笑って言ってから忙しそうにまた、仕事に戻って行ったお母さん。

(もう勝手にお母さんって呼ぼう)


「「いただきます。」」


鯖を口に運ぶ。


「美味しい!!」


ビックリするくらい柔らかい鯖。

味も薄すぎないし、濃すぎない。

丁度良い味ってこういう味を言うんじゃないかって思うくらい。