「朝比奈さんですね?分娩室に行きますよ。」


病院に着けばそう言われて、服を着替えた。


「どう?お腹痛い?」


「だいぶ。」


「そかそか。じゃあ横になってね。」


台の上に横になった。
あっ、少し楽かも…。


「どうする?旦那さん呼ぶ?」


いつもの先生がそう言ってきて


「大我次第で。」


「あはは。じゃあ来るね。」


看護師さんに何かを告げて少し私から離れた。


「よしよしお待たせ。ん〜、頭は見えてるね。少しいきんでみて。」


そう言われていきむ。
いきんだと同時に


「沙亜羅!」


大我が入ってきて手を握った。