「大我と喧嘩してるのにごめんなさいね?でも、この部屋以外を使
わせたら大我怒ると思うから…。」


苦笑いするお義母さんにつられて私も苦笑いした。


「ゆっくり過ごしてね?大我には連絡入れとくから!」


沙亜羅さんの有り難みをしると良いわ!

って呟きながら部屋を出て行ったお義母さんに苦笑いしたのは私だけの秘密。

荷物を置いてベッドに横になる。


「………何もない部屋…。」

大我の部屋には、机とベッド、ランドセル、多分中学の制服、高校の
鞄。

それだけしか置いてない。