本家に来たのは本当に久しぶり。


「お帰り稚捺。沙亜羅ちゃん。」


お義父さんが玄関で待っていて、出迎えてくれた。


「ただいま雅彦さん。」


そう言ってキスを交わす2人。

………。

赤面するしかない。


「奥様、旦那様。沙亜羅様が。」


お義母さんの付き人らしい人が、2人に声をかけてくれた。

「あぁ。ごめんなさい。」


って言って素早く離れたお義母さんに、悲しそうな顔をするお義父
さん。


「お部屋に案内するわ!」


案内されたのは、昔大我が使ってた部屋だった。