[続]星に願う

「沙亜羅さん達は一軒家に住まないの?」


エレベーターに乗りながらそう聞かれた。


「どうでしょう?」


ボタンを押しながら笑って答える


「今の所はそういう話はしてないです。」


「あらあら。大我に言わなきゃね。」


"チンッ"

降りて部屋へ向かう。


「子供を育てるんだもの。一軒家でのびのび育てた方が良いわ。」


子育てってか、妊娠が初めてだからそういうのは良く分からないけ
ど、お義母さんが言うならって納得してしまう。

こういう時、自分のお母さんが居て欲しいって思う。