それに紗柚奈ちゃんは笑顔で頷いていた。


―家―



家についた途端、ベッドに連れて行かれた。

背中に布団。目の前は大我。逃げ場はない。


「………………。」


「………………。」


無言で見つめ合う。

ため息を吐いてから大我は、私の首筋にキスを1つ落とした。

"チクッ"とした痛みが首筋にはしる。

そのまま止まって


「なんで言わねーんだよ?」

そう呟いた。

だって言えないよ。

もう、私のせいで誰かが傷つくのを見たくないから。