笑って、普通に喋ってる。 ただ、強がってるだけ。 心はもうボロボロだろうに。 ────ポン、と 強がるちあの頭に手を乗せる。 できるだけ、優しく。 「…え?さ、く…?」 少々驚いてはいたものの、一瞬瞳が大きく揺れたのを俺は見逃さなかった。 「泣きたい時は泣くのが一番。1時間目くらい授業サボったって構わねぇだろ」 「………」