*** 「あ、おはよー」 「…はよ」 次の日の朝。 先にキッチンに立っていたのは、朔ではなく私。 朔にフレンチトーストを作ってあげようと思って、朔が起きてくるよりも早く起きたんだ。 この家はカウンターキッチンだから、作りながらリビングがよく見える。 そこから見える朔は、どこかまだ眠そうで。 欠伸をしてボーッとしているのに、顔がいいからかカッコよく見えるのが不思議だった。 「顔洗ってきたら?」 「ん。そーする」 素直な返事をしてリビングを出て行く朔が、なんだか可愛く見えたり。