「じゃ、帰るか」 「そうだね」 そして、家路へと向かう。 「荷物貸して」 相変わらずのぶっきらぼうな言い方だけど、朔は私より少し多めに荷物を持ってくれた。 やっぱり、この人は優しい人だ。 私、意外とこの人とやっていけるかもしれない。 そんなことを思いながら、特に会話もないまま家に着いたのだった。