「…もうこんな時間か」 時計を見た朔が、ポツリと呟く。 「とりあえず欲しい物も全部買えたし、そろそろ帰ろっか?」 今日は私も手伝おう。…簡単なのを。 そんなことを思いながら、今だに繋がれている朔の手を引いて出口へ向かおうとした。 のに。 「ちあ、ストップ」 そんな言葉にと共に、朔によって向かう方向とは逆に腕を引かれた。 「何?帰らないの?」 足を止め振り返る。 「昼飯作るの面倒だから、食べてかね?」 「え!?」 すると、この人は急に驚きの提案をしてきた。 思わず驚きの声が漏れる。