「砂糖どんだけ使ったわけ?」
「いや、使った記憶は…」
「は?ないのにこんな甘くなんの?」
う…。
朔からの鋭い指摘を受け、喉を詰まらせる。
自分でも不思議なんだ。
無意識で砂糖を使っているのか、自然現象で甘くなるのは定かではないけど、どうしても私の料理は異常に甘くなる。
1人で暮らしてる間はただの白いご飯にふりかけだけだった。
それか自分で手を加えなくていい冷凍食品やレトルト、もしくはスーパーなどに売ってるお惣菜。
気まぐれでたまに自炊すれば、やっぱり甘くなる。
「はぁ…わかった。料理は俺がやる。お前はその他の家事やってくれる?」
「……はい」
朔の言葉に、私は頷くしかなかった。