クールなヒーローに甘いお菓子を。





次々と聞かれる朔の質問オンパレード。





もう勘弁してください、朔さん…。


ネタが尽きそう。






「その足の怪我は?」

「体育のマラソンで転んじゃって」





……………。




そう言ってしばらくの沈黙。






「ちあ?」

「な、なんでしょうか…」



私の名前を呼ぶ朔の表情は、珍しく笑顔。



でもその笑顔が、とんでもなく恐ろしく感じて…。