「ねーちあ」 「ん?」 「最近さ、怪我多くない?」 ある日の夜。 朔とご飯を食べてる時に、唐突に言われた言葉。 ビックリして思わず顔を上げると、全て見透かしたような朔の真剣な瞳が私を見つめていた。 それは、少し怒ってるようにも見える。 「やーちょっとね。最近ぼーっとしてて紙で手切ったりしちゃって…」 バカでしょ?なんて笑って言ってみるけど、朔の表情は変わらない。