幸い、その手紙が入っていたのは私の下駄箱だけ。 私と真希の名前を一緒に書けば、私が真希にも言うとでも考えたんだろうけど、生憎そんなことをする気はない。 「あ。やっと来た〜」 「あれ?江原は?」 「真希なら、来ないよ」 真希は明るくて優しくて誰からも好かれてる。 舜の所為とは言え、陰口を叩かれてる私とは違うんだ。 「私さえいれば十分でしょ?」 そんな真希に、こんな思いはさせたくない。