ため息をついて、

「起きないお父さんが悪いんだからね」

そうつぶやいていた。

いま思えば、あせっていたんだと思う。

私は、お父さんの顔にビシャビシャにぬらしたティッシュを投げつけていた。

それはそれは、見事に綺麗に命中して、お父さんは飛び起きることになった。

悲鳴をあげて、ベッドから転びおちるくらいに、ね。