あとコンクールまで1ヶ月。

部活帰り私はななに、

「コンクール頑張ろ!

一緒に金賞とろーね!!」といった。

ななは俯いて黙り込んでいる。

「どうしたの?」私は覗き込んだ。

ななは背を向けた。

「な…な?」

「みゆ、ちょっと時間ある?」

「え、うん。」

私たちは、屋上に行った。

ななの隣に腰を下ろした。

ななが口を開いた。

「急にゴメンな。実は…」

普段クールな、ななの頬に涙が溢れた。

私はななをそっと抱きしめた。

「落ち着いてからでいいよ。」

こんななな初めて見た。