式が無事終わりいよいよブーケトスだ。
美鈴は緊張と感動から解放された様で
さっきまでとは打って変わってとても嬉しそうにブーケトスを楽しみにしている様だった。
でもね・・・どっちの親戚なのかわからないが
独身多すぎ~~~!!
これじゃ・・・絶対無理
戦線離脱かな・・・あの中に混じって取り合う姿を弦に見られたくなかった。
だが美鈴の目がそれを許さなかった。
仕方がないから後ろの方で見学者の様なふりをして立った。
すると美鈴はそれを予測するかのように
大きく手を振り上げブーケを投げた。
奇跡というのがあるのなら、まさに今奇跡が起こった。
ブーケは大きく弧を描くように飛びまるで映画のワンシーンの様に
私の手の中にすっぽりと着地した。
美鈴は大きくガッツポーズを見せたが
私は放心状態だった。