人魚姫


海の家はさほど俺の家から遠くないシンプルなアパート

「はい」

コーヒーが入ったコップを渡してくれた

それにしても、アパートにしては広い部屋だ

一口、コーヒーを口に含む

「これ・・・」

「だって、砂糖もミルクも多いほうが好きでしょ?」

「海、こっちきて」

ポンポンと自分の、またの間を叩くとチョコンと座る海を後ろから抱きしめる

「聞いてくれる?」

「あの人のこと??」

「ん」

と短く返す

海なら、海なら俺の気持ちを受け止めてくれる気がするから