人魚姫




「転校生を紹介する」

入ってきた担任は俺を見て

「あ、藤堂じゃねーか!久しぶりだな!!」


なんとも、はちゃけた先生は俺の担任


35歳にして、独身


ま、生徒からの信頼は厚いみたい


「センセ、俺。てんこーせー見に来たの」

「そーかそーか。ま、紹介するわ!岬!!入ってこい!」

岬と呼ばれた転校生は扉の音と共に入ってきた


長い長い艶のある黒髪を揺らしながら入ってきた女


「岬海です。よろしくお願いします」

顔を上げた瞬間、周りの音が消えた


誰もが、息を飲み女に釘付けだった