それから、家の前まで海を送った

「翼!!絶対、流されないでねっ!」

「はいはい。じゃ、また連絡するわ」

そう言って、帰ろうとすると

「翼!!忘れもの!」

唐突に、海の小さな唇が俺の口に当たった

「じゃ!」

慌てて、中に入っていった海の後を見ながら

「可愛すぎ」

そう、呟いた