人魚姫



それから、数年が経ち中学を卒業する頃には母に生きる気力はなく静かに息を引き取った



そして、母との思いでの場所


海の近くへ引っ越して来たんだ



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「これが、あたしの昔話」

誰にも認識されなくて、1人だった海


そして、いつものようにふわりふわりと笑う海

「海。無理して笑わなくていい」

俺がそう言うと、顔を歪めて大きな瞳から滴が落ちた

そんな海を包むようにギュッと抱きしめた