それから、日が沈むのを見届けて俺らは海から上がった

「じゃ、あたしの家すぐたから」

「え、送ってくよ」

「ダイジョーブ。ね?今日は楽しかった!ありがと!」

そう言って綺麗なあの子は夜の闇に消えてった


「なー、翼は本当に族に入んないの?」

「うん」

「ぜってー、翼が居たほうが楽しいよな」

「そう言ってくれるだけで十分。俺が、縛られるのは高校卒業してからでいーの」

俺は、高校卒業したら親父の跡を継ぐ

それが、生まれた時からの決め手だった

それを、嫌とも思わないからそれに従うまでだ

まぁ、決まり事は面倒だけど