あー、俺 まだ、吹っ切れてないんだ 改めて、実感する 海は、ゆっくりとこちらを向いて柔らかく笑った 「大丈夫。翼の側にいる」 その一言で、安心できた 体が軽くなったような、心のモヤモヤが少し取れた気がした それから、砂浜へ戻ると真と竜がガラの悪い集団に囲まれていた なーんか、ギャーギャー騒いでるし ま、あの2人なら余裕だろ 呑気にそう思ってると、竜がこっちに気づいたみたいでヒラヒラと手を振ってくる