「輪廻ー。茜ー。ご飯よー。」 朝。そんな、声が響いた。 でも、ベッドから起き上がることは辛かった。 「んー…今。行きまーす…」 最初の頃のような、元気なんて私には、見つからなかった。 記憶を取り戻した引き換えに、 罪悪感が、もう…尋常じゃない。 「ねえ!茜!遅いわよー!はーやーくー!」 一番、悲しかったであろう姉は、 涙のひとつ。 流さずに、笑顔で居るのだ。