「言っておくけど…。」


あれから、ずっと話し合いをしている。



「茜ちゃんは、俺の正式な彼女だから。」


と、言いながら私の事をグインッと近づけた。


「な、俺のだなんてぇぇ…!」


恥ずかしくて、顔が真っ赤になった。


「ふぅーん。じゃあ、言うけどさぁー。」


私の方に、近寄ってきて私をグイッと抱き締める十影。



ギュッッと、きつく抱き締められて、

キツいけど、居心地が良かった。



「……十、影。」


ちょっと!と、彼氏の前だから遠慮するけど通じない。


「それに、お前なんて呼ばれてる?」

「?先輩って呼ばれてる。」